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地震、雷、火事、おやじ

2005年04月03日 12:39

日本は地震が多い国の一つです。
過去10年間に発生した大地震では3月21日の福岡玄界大地震(平成17年福岡県西方沖地震)、昨年10月23日の新潟県中越地震(平成16年新潟県中越地震)、平成15年(2003年)9月26日の十勝沖地震(平成15年十勝沖地震)、平成13年(2001年)3月24日の芸予地震(平成13年芸予地震)、平成12年(2000年)10月6日の鳥取県西部地震(平成12年鳥取県西部地震)、そして・・・先ごろ発生から10年を迎えた平成7年(1995年)1月17日の阪神・淡路大震災(平成7年阪神淡路大地震)があります。
この他にも被害の規模は小さいものの、かなりの数の地震が発生しています。
→気象庁日本付近で発生した主な被害地震(平成8年~16年12月)
また、100人以上の死者・行方不明者を出した地震や津波の資料もあります。こちらなんですが、100人未満の人的被害は省略されているのが難点です。
2つの資料の地図を見比べると、主な地震は太平洋側で多く発生しているのが分かると思います。
これは何故かと言うと、日本列島と言う島々は、4枚の「プレート」と言う板状の岩盤の上に乗っていて、それらがぶつかり合っている場所に位置しているからなんですね。
プレートはそれぞれフィリピン海プレート太平洋プレートユーラシアプレート北米プレートと名前が付いています。
そしてフィリピン海プレートと太平洋プレートが年に数センチずつ、高温のマントルが対流しようとするエネルギーによってユーラシアプレート北米プレートの下に沈み込んでいるんです。
日本列島の乗っているユーラシアプレート北米プレートは、フィリピン海プレート太平洋プレートが沈み込む時にいっしょに引きずり込まれて行きます。ところが、ある程度引きずり込まれると、元に戻ろうとするエネルギーによってはね上がり、地震が起こる訳です。
これが「プレート境界型地震」、いわゆる「海溝性地震」の発生メカニズムなんです。
余談ですが・・・フィリピン海プレートに乗ったある島日本列島に衝突して地続きになりました。これが現在の伊豆半島で、この影響で富士山や日本アルプスなどの山脈が誕生したのです。

以上はドイツの気象学者、アルフレッド・ロータル・ウェーゲナー/Wegener, Alfred Lothar (1880年~1930年)の「大陸移動説(『大陸と海洋の起源-大陸移動説』1912年刊行)」を基に発展した「プレート・テクトニクス理論」です。
ウェーゲナーはアフリカ大陸西岸と南米大陸東岸の海岸線の地形がよく似ている点に着目しました。また、調査・研究してみると、古生代末期(約2億年前)の氷河の痕跡が南米、アフリカ、オーストラリアの3つの大陸と、インド亜大陸に残っている点、 それに加えて化石種が南米とアフリカの両大陸ではこの時代のものは同一種でしたが、それ以降の化石種は両大陸で全く異なっている点でした。
しかし、当時は大陸を移動させるだけのエネルギーの存在が証明する事が出来ず、ウェーゲナーは色々な仮説を出したんですが、却って嘲笑され、「大陸移動説」は半ば見捨てられたような状態になってしまいました。
ウェーゲナー本人は調査のためにグリーンランドに赴き、現地で遭難してこの世を去ってしまいます。

地球物理学者のアーサー・ホームズ/Holmes, Arthur (1890年~1965年)はウェーゲナーの説を支持していました。
ホームズは地球内部のマントルは温度が高く、ここで対流が起こっていて、対流の湧き出し口(海嶺など)には地下から物質が上がってきて、沈み口(海溝)では逆に物質が地球の内部に沈み込むであろう、その対流に乗って大陸が受動的に移動するのではないか・・・と考えました。
彼は「一般地質学原理」を著し、地球の内部構造が仮定されました。その後、1950年代になってイギリスを中心とする古地磁気の研究や、アメリカなどで証明されて復活、現在は「プレート・テクトニクス理論」として広く知られるようになったのです。
ウェーゲナーの死後20年後の事でした。
特に日本では映画『日本沈没』(昭和48年/1973年)の劇中、地球物理学者で東大名誉教授の故・竹内均/Takeuchi, Hitoshi(1920年~2003年)の説明で一般に知られるようになりました。

この他に「断層型地震」いわゆる「直下型地震」があります。
これは陸地内に発生する地震です。陸地の下のプレートの歪みの力を活断層が部分的に吸収する際に、活断層がズレて動くことによって起こる、とされています。
「海溝型地震」に比べて一回り小さい規模の地震ですが、震源が内陸であるために、大きな被害をもたらす場合が多いのが特徴で、阪神大震災や新潟県中越地震もこれに当たります。
特に内陸の直下の浅いところで起きた地震を「直下型地震」と呼ばれます。
発生すると突き上げるような上下動と激しい水平動が入り混じり、物凄い振動となって局地的に大きな被害が発生するのです。

地震の発生時期や発生場所、活動周期などは判っていない事が多いのです。特に活動周期は数十年とも、数千年ともいわれていて、はっきりしないのが現状なんです。
地球を一つの生命体とするジェームス・ラブロック/Lovelock, James E. (1919年~)が提唱した「ガイア仮説」があり、地球科学系の番組や雑誌、書籍で紹介されますが、地球はまさに生きているんですよね。

ところで、タイトルの「地震、雷、火事、おやじ」ですが・・・
「おやじ」は実は父親の「親父」ではなく、台風の事なんです。
昔は台風を「山嵐(やまじ)」と呼んでいました。より風雨の強い台風は「大山嵐(おおやまじ)」と呼ばれ、恐れられていたんです。
これがいつの間にか訛って「おやじ」になってしまった、と言う訳なんです。
まあ、「地震、雷、火事、おおやまじ」じゃ、かなり言い辛いですネ。
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