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火山噴火と航空機

2010年08月31日 23:00

晴れ
命を喪いかねない災害として「地震、雷、火事、おやじ(大嵐の古語『おおやまじ』が転化したもの)」と言いますが、何で火山噴火はないんでしょうかね?

それは兎も角。(ぇ

インドネシアスマトラ島にあるシナブン山と云う火山が、410年振りに8月29日から噴火を始めました。時事通信社の記事からの引用です。
火山が410年ぶり噴火=住民1万2000人避難-スマトラ島
噴煙を上げるインドネシア・スマトラ島のシナブン山(AFP=時事)
28日、噴煙を上げるインドネシア・                    
スマトラ島のシナブン山                               
(AFP=時事)

 【ジャカルタ時事】インドネシア・スマトラ島の北スマトラ州にあるシナブン山(2460メートル)が29日未明、噴火した。同山の噴火は410年ぶり。気象当局は警戒レベルを最高度に引き上げ、付近の住民約1万2000人が避難した。
 地元メディアによると、噴火口から噴煙と火山灰が約1500メートルの高さにまで立ち上っている。これまでのところ大規模な被害や航空便への影響は出ていない。

(時事通信社:2010年8月29日17時24分)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2010082900087
讀賣新聞ヘッドラインでは、4万人近くの住民が避難して、避難中に2人の死者が出ている・・・とありました。

以前は「活火山」「休火山」「死火山」の区別がありましたが、「死火山」と言われていた火山火山活動を始めた為に見直しがなされ、現在では「活火山」「それ以外」に分けて考えられるようになり、正確な分類は火山の形成形態だけになりましたね。
形成形態「アスピーデ」「コニーデ」「トロイデ」等も、古い形成形態の呼称になりました・・・。(遠い目)

しかし410年振りの噴火となると、富士山宝永爆裂口が形成された、宝永4年(1707年)の「宝永大噴火」なんて303年前の事で、シナブン山より107年も若い(笑)。
しかも富士山は微弱ながら、現在でも火山活動が見られるので、決して予断を許されない「活火山」ですからね。

でも、山腹噴火ではなく、山頂噴火だったら、綺麗な円錐形の火山だったんでしょうね・・・「宝永大噴火」の前の富士山の山容が見てみたいものです。
まあ、全く別の山容になっていた可能性もあるんですけどね。

話が富士山に逸れちゃいましたが(汗)、火山噴火で心配なのが航空機への影響です。
微小な火山生成物(火山灰など)がジェットエンジンに入り込み、フレーム・アウト(燃焼停止)に陥った例としてよく知られているのが、1982年(昭和57年)6月24日深夜に発生したブリティッシュ・エアウェイズ(BA)9便エンジン故障事故です。
ご意見、ご感想はこちらへどうぞ!
このブリティッシュ・エアウェイズ9便エンジン故障事故の概要は、以下のようなものでした。

1982年(昭和57年)6月24日深夜、乗員・乗客263名(乗員15名、乗客248名)を乗せた/b>BA9便(ボーイング747-200型機)がジャワ島付近を飛行中、雷雲のない空域で「セントエルモの火」に包まれました。
その直後、ボーイング747-200型機の4基あるエンジンが次々とフレーム・アウトし、遂に全てのエンジンフレーム・アウトしてしまいます・・・「4発機の全エンジン停止は、ほぼゼロ」と云われていましたが、有り得ないとされていた事態が発生してしまった訳です。
緊急降下で何とかエンジン再始動し、旧ジャカルタ国際空港(ハリム・ペルダナクスマ国際空港)に緊急着陸した・・・というものでした。
ただ、コックピットウィンドウが何故か磨りガラス状になっていて、殆ど前が見えず、着陸時に支障をきたしたといいます。

事故の原因は、BA9便が飛行していた空域から約160km離れた場所の火山から噴出した塵状の火山生成物エンジン内部に入り込んだ所為でした。
「セントエルモの火」は、火山生成物機体摩擦によって静電気が発生した為で、この時にコックピット・ウィンドウ磨りガラス状になってしまったのです。
旅客機の機首にある気象レーダーは、湿度がある為に捉えられますが、乾燥している火山生成物は捉えられず、その真っただ中に突っ込んでしまった訳ですね。
エンジン再始動したのは、火山生成物が浮遊していない高度に達して、新鮮な空気が流入したからで、本当にラッキーでした。
また、BA9便油圧電力などを喪失しなかったのは、計器上では停止になっていた第3エンジンが辛うじて生きていて、油圧ポンプなどを動かしていたからでした。

この例(他にもいくつかの事例があります)がある為に、今年4月にアイスランドエイヤフィャトラヨークトル火山噴火した時には、ヨーロッパ中の空の便が大混乱に陥った訳です・・・無理をして旅客機を飛行させてBA9便のような事故が起こり、人命が喪われてからでは遅いですからね。
ただでさえ経済効率を優先させて、エンジン数がギリギリの双発機が大多数なんですから。

インドネシアは観光地が多い為に、世界中の主だった航空会社が路線を開設しています。
シナブン山噴火活動の推移によっては、インドネシア周辺の空の便は使えなくなる可能性も出て来ます。
そうなると、インドネシアの観光地は大打撃を蒙る事になるでしょう。
※この記事は書きかけです。タイトルや内容その他が変更される可能性があります。
※2010年09月02日(木):加筆・修正。
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