FC2ブログ

10年目

2009年09月30日 23:51

雨時々曇り
今日は東海村JCO臨界事故から10年目になります。
国内最悪の原子力事故だった訳ですが、忘れてしまった方も多いんじゃないでしょうか?
文部科学省「(株)ジェー・シー・オーにおける臨界事故の経緯について」も参考にして頂きたいのですが、茨城県那珂郡 付近の 東海村大字石神外宿2600(株)ジェー・シー・オー 東海事業所の転換試験棟で、10時35分に警報が鳴り響きました。
どれほど危険な作業を行っているのか全く知らされていなかった作業員3人が、ウラン溶液を、本来使うべき貯塔という設備を使わずに沈殿槽という設備に注ぎ込んだ事が原因でした。
貯塔中性子を逃がしやすくして核反応を起こしにくくする構造だったのですが、細長く、洗浄にも手間が掛かるために、所謂「裏マニュアル」によって貯塔は使わず、作業を簡略化していました。
当日は更に簡素化するために沈殿槽ウラン溶液を入れたのですが、二重構造になっていて、ステンレス製の容器は冷却水が循環する構造になっていました。この冷却水のお蔭で、本来は飛び散っていくはずの中性子が減速・反射されてしまい、「剥き出しの原子炉」と云うべき状態になってしまったのです。
搬送された作業員の一人は「沈殿槽が青白く光っていた」と語っています。
当時、新聞などでこの言葉を聞いた時は背筋が寒くなりましたよ・・・作業員が見たものは実験用原子炉使用済み燃料貯蔵プールなどではお馴染みの「チェレンコフ光」ですからね。
ご意見、ご感想はこちらへどうぞ!
臨界事故、30日で10年=「風化させてはいけない」-茨城
 茨城県東海村の核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)東海事業所で臨界事故が起きてから30日で10年。国内最悪となった原子力事故では、作業員2人が死亡、地元住民ら660人以上が被ばくした。事故当時も村長として陣頭指揮を執った村上達也村長(66)は「事故による村全体の後遺症を取り除くことに取り組んできたが、一方で風化させてはいけない」と振り返る。
 県や村は、事故後の原子力災害対策特別措置法の制定を受け、国の職員が常駐する災害時の対策拠点を設置したり、安全調査員を独自に配置したりするなど、安全・防災対策を強化してきた。
 だが、村上村長は国などの原子力推進機関が充実する中、規制機関が貧弱であることに言及し「だから起きたんだ。あの事故は」と振り返る。さらに「(対策拠点の)オフサイトセンターは役人組織が中心で、本当に機能するのか。事故が起きた際に原子力行政ではなく、住民を一番に守れるのか」との疑問も呈す。
 「脱原発とうかい塾」代表の相沢一正同村議(67)は「事故で原子力は奥深い怖さを持ち、事故は起こりうるということを確認した。原子力は危ないという運動を広げていく」と話す。
(時事通信:2009年09月29日17時39分)

 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009092900767
ある一定量以上の核物質が集まると核分裂を始めるという事は、アフリカなどで発見されている「天然の原子炉」が証明していますね。
少しでも作業員たちにまともな安全教育を行い、「裏マニュアル」などを作らなければ、このような臨界事故は、ほぼ防ぐ事が出来たはずです。
この事故は明らかに故意で発生させた事故といっても過言ではないでしょう。

翻って日本の原子力政策を見直すと、根本から誤った方策を行っていると思います。
ネガティブな部分を隠してPRしているから疑念を持たれる。誰だって「旨い話には裏がある」という事ぐらい気付きりますからね。そして「推進派」「反対派」の議論は対立し、いつまで経っても平行線・・・という訳です。
欧米のように「原子力事故は起こりうる。しかし事故が起きないように最善の努力を日々行っている」と正直に言って、臨界事故を含めた原子力事故を想定した避難訓練を、もっと積極的に行えばいいと思うんですよ。データ改竄事故隠しなどするから、何もない時でも疑われるんです。

確かに扱い方を誤ればとんでもない事になる核物質核関連施設ですが、資源の乏しい日本では電力を安定供給するために頼らざるを得ないのも実情です。
まだまだ太陽光発電風力発電波力発電などの新エネルギーは、コストや安定供給という点では難問が山積しています。また火力発電地球温暖化の防止という観点から、今後は望ましいとは言えない発電方式でしょう。
東海村JCO臨界事故から10年という節目を迎えた今日、皆さんも事故の記憶を呼び起こし、もっとエネルギー政策について考えてもいいんじゃないでしょうか?
※この記事は書きかけです。タイトルや内容その他が変更される可能性があります。
関連記事
スポンサーサイト





コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://cyobinosuke.blog34.fc2.com/tb.php/1812-15349523
    この記事へのトラックバック