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失われた垂直尾翼

2009年08月12日 18:24

晴れのち曇り
今年も8月12日が巡って来ましたね。
JA8119号機 ← JA8119号機
運輸省(当時)の航空事故調査委員会(当時、以下『事故調』)の発表したCVR(Cockpit Voice Recorder:操縦室用音声記録装置)やFDR(Flight Data Recorder:飛行記録装置)の概要は、今までの記事で書いて来た通りです。

しかし、未だに謎なのが、相模湾上空を飛行中の18時24分35・36秒に発生したと推定される圧力隔壁の破壊によって喪失した、大部分の垂直尾翼(垂直安定板と方向舵)の行方です。
事故当時から現在でも海上自衛隊(JMSDF:Japan Maritime Self-Defense Force)航空自衛隊(JASDF:JapanAir Self-Defense Force)などの標的機垂直尾翼に衝突した説や、訓練中に発射された空対空ミサイルが激突したという外部衝突原因説が挙がるのには辟易としますね。
これらの根拠になっているのは・・・
1.事故翌日に垂直尾翼の一部が自衛艦によって相模湾で回収されたのに、事故調相模湾の捜索を指示しなかった事。
2.事故現場から回収されたオレンジ色の物体があった事。
3.の一部にオレンジ色の塗料が付着していた事。
・・・などです。
ご意見、ご感想はこちらへどうぞ!
JA8119号機(説明)
喪失部分 → 
残ったの一部に付着していたというオレンジ色の塗料の件ですが、これは航空燃料による高温の火災で変色した日の丸だと考えられます。
回収されたオレンジ色の物体ですが、これはオレンジ色に塗られたCVRFDRの事でしょう。俗にブラックボックスと呼ばれていても、発見が容易なオレンジ色に塗られているのです。
また、標的機空対空ミサイルが激突して垂直尾翼が破壊されたとしたら、これらの破片で水平尾翼(水平安定板と昇降舵で構成)が無事で済む訳がありません。とても墜落現場の御巣鷹の尾根までは保たず、駿河湾付近で墜落していた事でしょう。

確かに相模湾の捜索を行わなかったのは、痛恨事だと思いますし、事故調事故原因の隠蔽をしていると言われても仕方がないかも知れません。しかし現実問題として、いくら見かけより軽量に造られているジャンボ機垂直尾翼とはいえ、平均水深500mの相模湾の海底から発見、回収する事は、かなり困難だったでしょう。一般に相模湾上空と言われますが、実質的には相模灘上空ですから、例え事故翌日から捜索を開始していても、潮の流れでかなりの広範囲に流されてしまっていたでしょうし、相模トラフのような深い海底では引き揚げ自体が困難な作業になる事でしょう。

残念ながら日本航空123便墜落事故「本当の原因」は、失われた垂直尾翼と共に、永遠に解明される事はないでしょう・・・と言うより、大部分の航空機事故の原因は「推定」でしかないのですが。

今年も推定墜落時刻の18時56分30秒には、高天原山の「御巣鷹の尾根」の方角に向かって静かに合掌して、亡くなった520名の皆さんのご冥福をお祈りしたいと思っています。
折りしも今日の夜から明日未明にかけてはペルセウス流星群の極大日。
この流星群が520名の皆さんへの、静かな“鎮魂の花火”とならん事を・・・。

関連記事:
“Ground Proximity Warning System”(2008年08月12日)
「巡り来る日」(2007年08月12日)
「8・12に思う事・・・」(2006年08月12日)
「あれから20年・・・(その2)」(2005年08月13日)
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※この記事は書きかけです。タイトルや内容その他が変更される可能性があります。
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