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クマが生きていける自然

2007年11月21日 22:02

晴れのち曇り
18日の記事で、東京新聞の伝えた記事について少々触れましたが、憶えていらっしゃいますか?
これによると、群馬県・利根沼田地区のクマ(ツキノワグマ)による農作物の被害が、昨年の4,000万円から360万円に激減したそうです。記事の一部の引用です。
クマ被害激減 利根沼田地区 農作物被害4000万円→360万円に
2007年11月18日
 昨年、クマの異常出没に揺れた利根沼田地区の今年の農作物被害額は約三百六十万円で、昨年の十分の一以下に激減したことが、県利根環境森林事務所の調査で分かった。県では「クマの餌となる山の木の実が豊作だったことなどが理由」と分析している。 (山岸隆)
この数字自体は農家にとっては喜ばしい事でしょうね。しかし手放しで喜べない事でもある訳で・・・。
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記事の全文引用です。
クマ被害激減 利根沼田地区 農作物被害4000万円→360万円に
2007年11月18日
 昨年、クマの異常出没に揺れた利根沼田地区の今年の農作物被害額は約三百六十万円で、昨年の十分の一以下に激減したことが、県利根環境森林事務所の調査で分かった。県では「クマの餌となる山の木の実が豊作だったことなどが理由」と分析している。 (山岸隆)
 昨年の被害額は過去最大規模の約四千万円で、被害面積も三十七ヘクタールを記録したが、今年の被害面積は二十五ヘクタールに減少した。被害にあった農作物はリンゴやトウモロコシ、ブドウなど。
 農作物被害の発生により県が設置を許可した有害鳥獣駆除の捕獲檻(おり)で捕まったクマは三十三頭で、昨年の二百三十頭に比べると約七分の一。地域別では旧沼田市域が六頭、旧白沢村域がゼロ、旧利根村域が九頭、片品村が五頭、川場村がゼロ、旧月夜野町域が三頭、旧水上町域が四頭、旧新治村域が三頭、昭和村が三頭となっている。
 捕獲檻は十月二十一日に沼田市石墨町内で設置許可したのを最後に許可申請がなく、今月十五日の狩猟解禁に伴いすべて撤去された。県によると、捕獲頭数、被害額、被害面積とも昨年が異常で、今年は平年並みか、やや少ないという。
 県利根沼田県民局が山林と農地の間の竹やぶや雑木を伐採し、人とクマの緩衝地帯を設ける緊急対策事業を実施したことや、昨年多くのクマが捕獲されたことなども減少の要因とみられる。
(東京新聞:2007年11月18日)
昨年に比べて山間部でクマの餌になる木の実などが豊作だった事・・・これは台風のもたらす風雨による被害で昨年は不作だったのと大違いですね。秋から初冬にかけて、クマは冬籠りをするために、大量の餌を必要とします。特にメスは冬籠りの間に出産・育児と言う大仕事をやらなければなりません。山間部の木の実が豊作なら、クマは危険を冒してまで人里にカキやリンゴなどの果物を求めて下りては来ません。もっとも最近は山間部が開発され、市街化が進んだため、生ゴミのにおいに釣られてクマが出没するところも増えていますが
また、山間部と農地の間の竹薮や雑木林を伐採して緩衝地帯を設け、クマと人の接触を減らした事が挙げられています。雑木林を伐採してしまうのは自然破壊ではありますが、人間の立場(特に行政)からすれば、農産物の被害や、クマに襲われて死傷者が出るという人的被害の前には些事という事なんでしょう。
そして昨年は230頭と多くのクマが捕獲されたという事が挙げられていますが、これは問題だと思うんですよね。実はヒグマツキノワグマの正確な生息個体数というのは、国ですら把握していないという事実なんです。ツキノワグマは1~2万頭前後が生息していると言われていますが、本当の数字は誰も判っていません。
ツキノワグマは日本の食物連鎖の頂点に立っている動物です。それだけに天敵もほぼいないので、生まれてから成獣になるまでに、とても時間がかかる動物です。また、発情期にオスとメスが出会う機会も少ないし、意外と近親交配が多い動物だとも言われています。
正確な生息個体数が把握していないのに、人里に現れた個体や人を襲った個体は殺処分される運命です・・・これを手放しで喜んでいいんでしょうか?
実は、今日殺処分したツキノワグマが、野生で最後の個体だったとしたら・・・?
クマが生息している土地は、それだけ自然が豊かで、クマを養えるだけの動物がいて、植物が自生しているという事を忘れてもらっては困ります。それにクマが人間を襲うのは、人間側の不注意によるところが大きいと言う事ですね・・・交通事故の過失割合に例えるならば、人間が99以上でクマは1以下ですョ。
本来、山は彼らのものなんですから、山間部に立ち入る人間が注意を払っていれば、クマに襲われる確率はかなり減るんです。

我々はクマよりも恐ろしい動物に日々囲まれて生活している事をお忘れなきように・・・。
※この記事は書きかけです。タイトルや内容その他が変更される可能性があります。
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