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新種の竜脚類と足跡化石

2007年11月01日 22:01

曇りのち雨
今日から11月、今年も残り2ヶ月を切ってしまいました。
去る11月29~30日のニュースになった、新種と見られる竜脚類(Sauropoda)の後肢大腿骨(Femur)ですが、約1億2,000万年前のものと言いますから、地質年代的には前期白亜紀(Early Cretaceous)のアプト期(Aptian:1億2,450万年前~1億1,200万年前)のもののようです。この時期の竜脚類は中国で発見されているマメンチサウルス(Mamenchisaurus )があります。全く新しい新種だったら嬉しいんですが、もしかしたらマメンチサウルス亜種なのかも知れませんね。
昨11月31日には共同通信社の配信で全国の新聞社が伝えていましたが・・・オーストラリアのビクトリア州沿岸部で、約1億1,500万年前の白亜紀当時は「極寒の地」だった、と考えられているオーストラリアに生息していたとみられる大型肉食恐竜(獣脚類:Theropoda)の足跡化石を発見した、と同州ビクトリア博物館からの発表がありました。約1億1,500万年前ですから、地質年代的には福井県の竜脚類とほぼ同じ時期ですね。
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読売新聞記事からの引用です。
福井で大型草食恐竜・竜脚類の大腿骨の化石発見
 福井県立恐竜博物館は29日、同県勝山市の白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から、大型草食恐竜・竜脚類の右後ろ脚の大腿(だいたい)骨とみられる化石を発見した、と発表した。大腿骨の関節部分は恐竜の種類ごとに特徴が異なるため、同博物館は「種類の特定にも望みが出てきた」としている。国内での竜脚類の大腿骨化石の発見は1996年の三重県鳥羽市に次いで2例目。国内で種類が特定された竜脚類の恐竜はないという。
 大腿骨は、長さ約85センチ、幅は最大で約25センチ。腰骨側の関節は欠けていたが、ひざ側の関節は残っていた。今年8月に尺骨と呼ばれる前腕部の骨が見つかった地点から北約2メートルの同じ砂岩層で発見され、周辺で、歯(長さ約3センチ、幅約1センチ)3本と、左側の肋骨(ろっこつ)の一部(長さ約20センチ、最大幅約10センチ)も見つかった。
 すでに発見されている上腕骨も含め、いずれも同じ地層の半径約2・5メートル内にあったことから、同一個体の可能性が高いという。
 調査は、福井県が7~8月に、8年ぶりの第3次発掘調査として実施し、竜脚類の化石計約10点が見つかった。同博物館の東洋一・副館長は「期待していた以上の成果。今後、全身骨格の復元も期待できるかも」と話している。
(読売新聞:2007年10月30日)
読売新聞は写真を1点掲載していました。一方、地元紙・日刊県民福井記事からの引用です。
竜脚類 大腿骨も出土 勝山 今夏発見化石と同一個体か
県立恐竜博物館は二十九日、勝山市北谷町の中生代白亜紀前期(約一億二千万年前)の地層「手取層群」から大型草食恐竜「竜脚類」の後脚の大腿(だいたい)骨とみられる化石が出土したと発表した。同じ場所から今夏相次いで見つかった前脚とみられる化石と同一個体の可能性が高く、国内で初めて大型草食恐竜の新種として特定される公算が大きくなった。 (谷悠己)
大型草食恐竜
新種特定へ前進

 化石は長さ約九十センチ、最大幅約二十センチのわずかにカーブした直線形。こげ茶色の表面は一部欠けているが、関節や血管の跡が残るなど保存状態は良好。八月二十七日の発掘調査中、重機で砂岩層を崩していた同館職員らが見つけた。
 同館の東洋一副館長は形状から竜脚類の右大腿骨と推定。七、八月に発掘された化石から数メートル離れた地点で出土した。ほかにも歯や肋骨(ろっこつ)、背骨とみられる化石も出土しており、東副館長は「岩石部分から化石の取り出し作業が終わる来年三月末ごろには新種として特定できるか、めどをつけたい」と話した。
 竜脚類の大腿骨とみられる化石としては三重県鳥羽市の松尾層群に次いで国内二例目で、同層群を研究した国立科学博物館の冨田幸光研究主幹は「前後の脚の長さの比率を調べ、さらに背骨などの部位が見つかったり、大腿骨の表面に筋肉の付着跡がはっきり残っていたりすれば種の特定が進むだろう」としている。
(日刊県民福井:2007年10月30日)
流石は地元紙、写真が1点、写真と図を組んだものが1点掲載されていますし、記事にも力が入っていますね~。ちょっとガッカリだったのが朝日新聞記事でした。
大腿骨や肋骨も発見、福井の大型草食恐竜化石
 福井県勝山市の白亜紀前期の地層から大型草食恐竜の大腿骨(だいたいこつ)や肋骨(ろっこつ)などの骨化石5点が発見された、と福井県立恐竜博物館(同市)が29日、発表した。形状などから、いずれも長い首や尾が特徴の竜脚類のものとみられ、国内では2例目の竜脚類の大腿骨の発見となった。
 骨化石などが見つかったのは、勝山市北谷町杉山の「手取層群(てとりそうぐん)」上部の北谷層(約1億2000万年前)。7月14日~8月31日の発掘調査で、右の後ろ脚とみられる大腿骨1点(長さ約90センチ、最大幅約25センチ)や肋骨の一部1点(長さ約20センチ、最大幅約10センチ)、歯3本(最大で長さ約3センチ、幅約1センチ)が見つかった。部位不明の化石も数点あった。
 半径3メートルの範囲からは、今夏、同一の個体のものとみられる前脚の上腕骨や尺骨(しゃくこつ)の骨化石が見つかっており、同博物館は種類の特定につながる可能性があると評価している。また、大型化石が相次いで発見されたことから、同博物館は09年度までの調査予定を10年度まで延長することも検討している。
(朝日新聞:2007年10月29日20時11分)
朝日新聞には写真や図は1点もナシでした・・・いつも恐竜博の開催に関与している新聞社なんですから、もうちょっと詳しい記事を期待したんですけどね。
ところで・・・新聞各紙に発見された大腿骨の写真や画像が掲載されていますが、化石の周囲にある白っぽい部分は発掘した化石を保護するための石膏ジャケットなんです。この石膏ジャケットで覆う事によって、脆く壊れやすい化石を運搬する時の衝撃などから保護する訳です。
この後、剖出整形(クリーニング)する場所(大学や博物館の専用部署など)で石膏ジャケットを割り、化石に付いている他の部分の化石や、他の個体の、化石、全く別の生物の化石、不要な岩石などを地道に根気よく取り除いていく訳です。
一部の博物館恐竜博などのイベントでは剖出整形の作業が見学出来るようになっているところもありますね。
※この記事は書きかけです。タイトルや内容その他が変更される可能性があります。
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