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中華航空120航班起火事故

2007年08月24日 22:00

晴れ時々曇り
先日書いた中華航空機炎上事故(Boeingボーイング737-800型機、機体番号B-18516)ですが、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(事故調)が23日に行った発表によると、スラット(Slats)のボルトがズレて、すぐ近くの主翼内にある燃料タンクを突き破ったのが大量の燃料漏れを引き起こした原因・・・という事です。
ちょっと大雑把な書き方ですが、ご容赦を・・・航空機主翼(Wing)は揚力を生み出すためのもので(主翼には横に傾かせる補助翼/エルロン:Aileronや空力ブレーキに使うスポイラー:Spoilerも組み込まれていますが、割愛します)、水平尾翼(Tailplane)にある昇降舵(エレベーター:Elevator)は上下方向の舵、垂直尾翼(Vertical stabilizer)にある方向舵(ラダー:Rudder)は左右方向の舵です。主翼は大きさが決まっていますが、主翼の形状を機械的に変えて、低速(離着陸)時の揚力を大きくするための装置があります。主翼の前側にある前縁フラップ(スラットもこの一種)や、後ろ側の後縁フラップ(Flaps)というもので、これらを高揚力装置(High-lift Devices)と言います。このうち前縁にあるスラットを収納する時に、ボルトが何らかの原因でズレてしまい、燃料タンクを突き破り、ドラム缶約1本分の航空燃料が漏れ出してエンジンに引火したという事ですが・・・。
ご意見、ご感想はこちらへどうぞ!
今日はB737-800型機の緊急点検についての報道が多かったので、23日付の記事の引用を・・・先ずは共同通信47NEWSにあった記事です。
燃料タンクに穴 中華航空機炎上事故
那覇空港で中華航空のボーイング737-800型が炎上した事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は23日、事故機の右主翼内の燃料タンクに穴が開いていたと発表した。離着陸時に使う翼前面のスラット(高揚力装置)のボルトがずれ、すぐ近くのタンクの壁を突き破っていた。この穴から流出した燃料がスラットのすき間から大量に流れ落ち、右エンジンの熱で発火したとみられている。
事故調査委は、事故機が那覇空港に着陸し、誘導路を駐機場へ走行しながらスラットを格納した際、ボルトがタンクを突き破ったとみている。
ボルトはスラットの作動を支える部位にあるが、なぜタンクを突き破るほどずれていたかは不明。国土交通省は23日、同系列機を運航する日航、全日空、スカイマークの3社に該当するボルトの取り付け状態を確認するよう耐空性改善通報(TCD)を出した。
(共同通信:8月23日 19時40分)
続いて読売新聞(Web版)記事です。
事故機の燃料タンク、脱落ボルトで穴…海外に同種事例2例
主翼の燃料タンクに突き刺さったボルト=国交省航空・鉄道事故調査委提供
那覇空港で中華航空120便(ボーイング737―800型機)が爆発炎上した事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は23日、右主翼内部で脱落したボルトが燃料タンクを突き破り、2~3センチの穴が開いていたと発表した。
 このボルトは、燃料タンクに組み込まれている主翼前端部の可動翼(スラット)を動かす装置から脱落したものとみられ、この穴から燃料が漏れていた。事故調は今後、なぜ短時間のうちに大量の燃料が流出したのかを解明するため、事故機の燃料系統の調査を進める。
 国交省は同日、同型機、同系列機計23機を保有する日本航空、スカイマーク、エアーニッポンの3社に対し、航空法に基づき、スラット周辺部品のボルトについて緊急点検を命じた。
 スラットは飛行中、主翼前端部に格納されているが、離着陸時には油圧装置によって作動、主翼前端からせり出し、着陸後に再び元の位置に格納している。
 事故調によると、穴が見つかったのは、スラットの作動を導くアームが出入りする筒状の部品。この部分は、燃料タンク内に約30センチ組み込まれており、アームが筒から飛び出さないよう、後端部分にボルトでストッパーが固定されている。
 事故調は、燃料タンクに穴が開くまでの経緯について、〈1〉ボルトが何らかの原因で脱落〈2〉着陸後、収納されるアームとの間にボルトが挟まる〈3〉ボルトが押し込まれ壁面を貫通〈4〉燃料が流出――の順で発生したとの見方を強めている。ボルトの脱落時期については、特定できていないとしている。
 燃料はこの穴を通じて漏れ始め、主翼外板と燃料タンクとのすき間にたまった後、主翼下の外板のすき間やエンジンをつり下げる「パイロン」などを通じて、機外に流出したとみられている。
 国交省によると、同種事例は国内ではないが、海外では2例報告があり、うち1件では実際に燃料漏れが起きたため、米ボーイング社が2005年12月、航空各社に注意を呼びかけていた。国内の航空各社では、スラット周辺は、6000飛行時間ごとに目視での点検が行われるが、ボ社の整備マニュアルではボルトの緩み確認までは求めていないという。
 事故調は当初、右主翼のパイロン周辺から燃料が漏れたとみていたが、23日の検証で燃料タンク内部を調べた結果、ボルトが燃料タンクの壁面に突き刺さっているのが見つかった。事故機の検証は24日以降も続けられ、今後は燃料管や燃料ポンプなどに異常がなかったか調査を進める方針。
(読売新聞:8月23日22時46分)
しかし、何故スラットのボルトが主翼内にある燃料タンクを突き破ったのか・・・中華航空整備ミスなのか、ボーイング社の度重なるB737型機に行った設計変更(B737-800型はB737型の第3世代型“Next-Generation”と呼ばれるものです)によって内包していた問題なのか・・・この可能性は極めて低いと思われますが、ゼロとは言い切れないのも事実です・・・あるいは何か別の問題があったのか。今後それらが争点になる事は必至でしょうね。事故調には中華航空ボーイング社など企業側、NTSB(National Transportation Safety Board=米国家運輸安全委員会)におもねる事なく、厳正な事故調査報告を期待します。
※この記事は書きかけです。タイトルや内容その他が変更される可能性があります。
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