平成9年(1997年)3月22日の運転開始から11年を経た今でも、そのジェット戦闘機のような特徴的なデザインで、今だに子供から大人まで幅広い層に人気があり、注目を浴びている
こうして一般新聞の記事として掲載されると、一気に現実のものとして受け入れざるを得ない気分になってしまいます・・・鉄道雑誌や今回の記事などの情報も含めると、すでに16両編成の
← 「ただいまの速度は300km/hです。」九州からの帰り、1月4日に博多~新大阪間の
“500系のぞみ504号”に乗ったのが最後の乗車で、この時は
W4編成でした・・・これ以降は
300系や
700系ばかり、ここ数年は
東海道・山陽新幹線自体乗車してません(苦笑)。
500系は先頭車の1号車(新大阪・博多方)と16号車(東京方)先頭部分の傾斜が15mもあり、更に絞り込んであるために1号車と16号車の運転台寄りの二列は2人掛け、棚もフロアに設置された荷物置きに入れる形になっています。

前二列はフロアの荷物置きへ。 →
また
0系以来守られていた「全車に乗降用デッキを前位、後位の2ヶ所に」という原則がこの傾斜の関係で破られ、1号車と16号車には運転台寄り前位の乗降用デッキはなく、後位の1ヶ所だけになっています。
※ですから停車駅では
500系の1・16号車の乗車位置の注意を促す看板があります。右の画像の左奥の網棚に荷物があり、その辺から照明(蛍光灯)が斜めになっているのが判ると思いますが、ここからノーズの傾斜が始まり、15m先の
連結器カバーの先端まで傾斜しています。画像の奥に写っているドアは乗務員専用で、運転台になります。客室も車体断面が円筒形状なので、どうしても窓側のA席やE席に圧迫感がありますね。
※運転台のない電車(中間車)や客車、貨物車にも、ちゃんと前と後ろが決められています。
← 博多駅に入線する500系また、
300系に近い乗客数を確保するために、前後のシート間が狭くなったりしているのが難点ですね。実際、初めて仕事で名古屋に行くために乗った時は
“500系のぞみ”に乗れるのが嬉しくて、E席に座ったんですが、いつも乗っていた
300系のつもりで立つと、頭をぶつけたりしてましたね・・・それ以降は窓側のA席やE席ではなく、通路側のC席かD席に座るようになり、C席、D席とも空席がない時はB席に座ってました(苦笑)。
※現在の“のぞみ”は1~3号車に自由席がありますが、当時は全車指定席でした。22日の事件ではありませんが、過去に
500系の被った大きな事件は、平成16年(2004年)2月9日9時29分頃、愛知県蒲郡市で軌道敷内に侵入して歩いていた男性を東京発博多行きの
“500系のぞみ5号”(当時・W8編成)が撥ね、FRP製の
連結器カバー左側に大きな穴(40cm程度)を開けてしまった事でしょうかね?
東海道区間の運用から離脱する上に8両編成に短縮の上、2ランク格下げの
“こだま”にされてしまう
500系。
でも、
500系に導入された技術レベルは、ブレーキ性能や騒音対策、省エネルギーの徹底など、今でも高水準・高性能の技術を備えていると考えていますし、いまだに新鮮さを失っていない
「高速車輛」らしいデザインも魅力的です・・・まあ、デザインと人気では
500系を超える
新幹線電車は、そう簡単に現れないと思いますが・・・何故なら居住性を保ちながら
トンネル内微気圧波対策で車輛デザインをすると
700系や
N700系、
JR東日本の
E2系や
E4系のようなデザインになっていくからです。見た目通りの
「とんがったデザイン」の
新幹線電車は
500系が最初で最後かも知れません。
兎も角、
500系で培われた技術などが、今後の
新幹線形電車にも影響を与え続けて欲しいと思いますね。
なお、今回掲載した画像は前述の旅行の折、
キャノンの
EOS5 QDで撮影した
DPEプリントを
スキャナで取り込んだもので、縦横比が若干違うためにトリミングしてあります。
※この記事は書きかけです。タイトルや内容その他が変更される可能性があります。
※2008年04月25日(金):加筆・修正。
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